省エネ補助金 二次公募始まりますよ~

2024/05/17 補助金

https://sii.or.jp/setsubi05r/overview2.html

 

工作機械などの入れ替えで使える「省エネ補助金」の二次公募のスケジュールが発表されましたね。5月27日~7月1日が公募期間なので、一次公募よりは少し余裕があります。

けど、もともと135億円くらいあると予想していた予算が100億円に減っていました、おそらく一次公募が予想以上に応募数が多く、予算を一次に多く寄せたのでしょう。二次公募から初めて申請する人にとっては少し残念ですが仕方ないですね。

この省エネ補助金、数年前から設備単位での入れ替えによる省エネ効果で申請できるようになってから、とっても申請しやすくなりました。以前は工場全体で省エネしなくてはならず結構大変で、誰も申請しませんでした。

特にレーザ加工機や射出成形機のように、昔の機械と比べて省エネ化が大きいジャンルの設備の入れ替えを検討している人は、とりあえず申請して損は無いと思いますよ。

ただ、去年までと違って採択率は低そうですね。去年は8割くらい通ってました。おそらく今年は、他の補助金、特に事業再構築補助金があんな事になっているので、補助率1/3しかないけど、省エネ補助金でいいや、という気持ちで申請している人が多いんだと思います。

けど、この補助金、確かに事業再構築よりは補助率低いですけど、いい点もたくさんあります。どうやったら通りやすいか、それは名前の通り省エネであればあるほど通りやすいです。

よって、機械の種類によって採択確率は大きく変わります。工作機械でも、昔と比べてあんまり電気量変わってないような機械は厳しいでしょうね。

けど、賃上げ要件も無いし、事業計画書もいらないし、付加価値額をあげろとかも無いし、採択後の報告も1年目しか無いし、楽ですよ。事業再構築なんて、噂では今度から年に4回の報告が必要らしいですね。一体4回も何を報告するんでしょ??

 

ただ、この省エネ補助金の申請方法で1点どうしても納得いかない事があります。それは「指定計算」という方式です。ご存知のかたも多いと思いますが、省エネ計算をする際に、「指定計算」と「独自計算」どちらかで計算するのですが、指定計算のほうが圧倒的に楽です。補助金事務局もこっちの方を薦めているように感じます。でもこの指定計算ってのが全く実態にあってないナンセンスなものなんです。例えばA社のBという機械で申請する場合に、省エネ量は、Bの電力消費量と、「Bの一世代前のモデル」の消費量の差を計算するのです。申請者が既存でなんの設備を使っているかではなくて。これって意味わかんなくないですか?

大手メーカにとってはとても不利な計算方法です。大手は頻繁にモデルチェンジするので、一世代前のモデルと比較してもほとんど省エネになっていないのに対して、10年に1回しかモデルチェンジしないようなメーカの場合、すごく省エネ量が多い、ということが往々にして起こるのです。じゃあ、大手メーカの機械を購入したいユーザはどうするかというと、「独自計算」という方式で計算するのですが、こっちは電気の専門知識が必要なので、自分たちではできず、結局コンサルに高い手数料を払って申請するんです。

なんだか不公平だと思いませんか??経産省や補助金事務局も、そろそろこの指定計算のやり方を考え直してほしいです。

 

ちなみに私、省エネ補助金は昔何件か自分で提出したことがあるので結構知ってます。もしも質問したい人がいれば無償でお答えしますので、問い合わせフォームから連絡くださいね~