2024/05/25 機械メーカ
https://www.mitsui.com/jp/ja/release/2024/1249214_14376.html
三井物産が、岡本工作機械製作所の98 億円出資して、資本業務提携するそうです。三井物産マシンテックではなく、三井物産本体です。へぇ~意外って感じですよね。資源などで絶好調である総合商社、その中でも23年度決算では三菱商事を抜いて利益No1になった三井物産が、工作機械メーカに興味があるんだーっていう意味で意外でした。どちらかというと工作機械というよりも半導体関連設備の方に将来性を感じているのかもしれませんが。
このニュースを聞いて真っ先に頭に浮かんだのは、「ああ、岡本工作さんは絶対にNIDECグループに入りたくないんだな」というものでした。ご存知の通り、NIDECグループは工作機械メーカのM&Aをすすめており、三菱重工工作機械、OKK、TAKISAWA、PAMAを買収したので、マシニング、門型加工機、歯切り、旋盤、横中ぐりはラインナップできたので、残るは研削盤、放電加工機、板金加工機ですよね。
その中でも研削盤は最も重要なジャンルでしょう。金属加工において研磨は不可欠な工程の一つです。岡本工作機械は、おそらく研削メーカ(本人曰く総合砥粒メーカ)の中では、多分、ダントツのトップメーカです。平面研削、成形検索、ロータリ、円筒、内面、大型、小型、おそらくほとんどの種類の研磨機をラインナップしています。時価総額としてはOKKやTAKISAWAおり高い買い物でしょうけど、もしかしたらNIDECなら敵対的TOBをやるんじゃないか、、、、って工作機械業界の中の多くの人は思っていたのでは??あ、NIDECだけでなく森精機も最近M&Aに熱心だし
でも今回の三井物産との業務提携でその可能性は結構減りましたよね。社員さんは一安心でしょうね(ニデックグループはいい会社なんでしょうけど、プレッシャも半端ないという噂ですし)
岡本工作さん自身は、とっても真面目に機械づくりをしているいいメーカさん、という印象があります。いい意味で中小企業っぽいところがあって、ユーザの願いをかなえるためなら無理してくれる人たちが多いです。今回の業務提携でおそらく更に設備投資などされるでしょうから、ますますいい機械を作ってくれるといいですね!